私大薬学部・薬科大学―データリスト|ピックアップ大学の薬学共用試験結果紹介

評判の薬学部・薬科大学を徹底調査!偏差値・国家試験合格率の詳細データも紹介!!

評判のいい薬学部は? 志願者が増えている大学

志望者が増えている薬学部を検討すべき理由

実は近年、薬学部全体の志望者数は減少傾向にあります。2011年以降は右肩上がりでしたが、2014年をピークにそれ以降は数万人単位で減り続けているのです。

これを意外に思う人も多いでしょう。薬剤師は業務独占資格ですし、そもそも薬と一切無縁のまま生涯を過ごす人はいませんから、安定した需要のある職業であるはずです。薬剤師になりたいと考える人も、常に一定数いておかしくありません。

ただ、安定した職業ほど景気に左右されやすいという側面もあります。ここのところ景気は上向きですから、その影響で薬剤師志望者が減ったと考えることもできます。あるいは、単なる少子化の影響かもしれません。いずれにせよ、何年も続けて減少しているからには偶然とは考えられないでしょう。

ところが、これだけはっきりとした志望者減の傾向があるにもかかわらず、志望者が増えている薬学部も存在しています。時代の流れに逆らって人気が高まっているということは、偶然では片付けられない強い魅力があるということです。

伸びている大学の代表格は横浜薬科大学

たとえば横浜薬科大学は、他の薬学部が志望者を減らしはじめた2015年に、なんと177.9%という大幅な志望者増を記録しています。これは、薬学系以外の大学も含めた日本全国の大学のなかでも最高の数字でした。

この高い人気の理由としては、学習環境のよさであったり授業の質の高さなどが挙げられます。また、学長を務めているのがノーベル物理学賞受賞者である江崎玲於奈氏だという点も大きな魅力でしょう。なかでも大きいのは、薬剤師国家資格の合格率ではないでしょうか。
横浜薬科大学では、2016年~2017年に75~85%程度の合格率を維持していました。しかし、直近の結果はあまりよくはありません。当たり前ですが薬剤師国家試験の合格率は毎年変動しますので、毎年チェックしておきたいものです。薬剤師国家試験の最新の結果を知りたい方は『薬剤師を目指すなら薬剤師国家資格は必須』をご覧ください。

もっとも、横浜薬科大学より薬剤師合格率の高い大学はけっして少なくありません。90%以上の合格率を毎年のように記録している大学も実際にあります。ただしその大半は、偏差値65を超えるようないわゆる難関大学です。横浜薬科大学の場合は、偏差値50台の中堅大学でありながら高い合格率を記録しているという点が特徴的なのです。横浜薬科大学の魅力をもっと知りたい方は『受験生に教えたい浜薬の特徴や在学生の評判!』をご覧ください。

薬剤師は業務独占資格ですから、どれだけ実践的な勉強を地道にやったところで、国家資格がなければ薬剤師として働くことができません。その点を踏まえると、「薬剤師合格率の高さ」というのは他の要素よりもいちばんに考慮すべき部分だともいえます。

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志望校選びに迷うときは志望者増加率もチェック

横浜薬科大学以外でも、東邦大学や帝京大学など薬剤師国家試験の合格率が高い中堅大学は、時代の流れに反して志望者を増やしている傾向があります。ネガティブに捉えると「妥協」という見方もできるかもしれませんが、ポジティブに捉えれば「目標実現のための現実的な選択」という見方もできるでしょう。

志望校選びに迷っているようであれば、薬学部に入ることがゴールなのか、薬剤師になることがゴールなのか、それとも薬剤師として活躍することがゴールなのか、目標を一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。すると、志望校の条件が自然と浮かび上がってくるはずです。「薬剤師として活躍したい」という方は国家試験の合格率が高い大学をチェックし、「まずは薬学部に入ることが目標!」という方は『あなたが希望している関東私大薬学部の偏差値を確認してみよう!』を参考にしてみてください。

管理人は現役の薬剤師

当サイトの管理人

薬学部を卒業後、薬剤師として5年間働くが職場に馴染めず、体調を崩して退職。約1年間の自宅療養の後、薬剤師として復帰。自分と同じように薬剤師復帰を目指す人や、薬剤師になりたい学生・受験生を応援するべく情報を提供してます!

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